こしひかりの生みの親、故石墨慶一郎の銅像制作[北日本新聞]
2013年5月5日 日曜日 銅像

完成した石墨さんの銅像を見つめる田畑さん=高岡市内の着色工場

高岡市羽広の彫刻家、田畑功さん(58)=日展会員=が、コシヒカリの生みの親として知られる故石墨慶一郎さん(1921~2001年)の銅像を作った。石墨さんの出身地、福井県坂井市丸岡町舟寄の住民からの依頼を受け、命日の6日に同地区内の公民館近くに建立される。石墨さんは福井県農事試験場(現・県農業試験場)に勤務し、稲の品種改良に携わった。1956年にコシヒカリを生み出し、味の良さや冷害に強いことなどから評判が広がった。米穀安定供給確保支援機構(東京)によると、コシヒカリは2011年の全国水稲作付割合の約40%を占める。昨春、同県坂井市丸岡町舟寄の住民有志が「石墨博士顕彰委員会」(会長・坂本同市長)を立ち上げ、コシヒカリを育成した石墨さんが生まれ育った古里をアピールしようと銅像建立を計画した。県内に建つ像をいくつも手掛けた田畑さんを知り、制作を依頼した。
完成した銅像は、高さ約185センチ。等身大で顔写真やスナップ写真を参考に約3カ月かけて制作。長靴と作業服姿で、右手にコシヒカリの稲穂を高く掲げる。田畑さんのアイデアで、博士号を持つ石墨さんらしく白衣を着せた。田畑さんは「コシヒカリは日本の農業に欠くことができない品種。像を手掛けられて光栄に思う」と話している。6日に現地で行われる除幕式にも出席する。